ギターは日本の歌をどう変えたか
「ギターは日本の歌をどう変えたか―ギターのポピュラー音楽史」 北中正和/平凡社/2002
ひさびさに北中正和を読んだ。ニューミュージックマガジン以来なので30年ぶり。
なんで薄い新書版(180頁)なのに前半1/3が一般的なギター概論なんだ。年表、地図や図像で16頁ぐらいにまとめて欲しかった。ということで、本論の日本に関する記述があまりに物足りない内容になっている。日本におけるギターの歴史は、所謂直近の「昭和史」なので、ちゃんと取材すればいくらでもネタがでてくるテーマだ。マンドリンクラブと古賀政男そして演歌、ハワイアンとジャズとカントリー、ジャズ喫茶、ロカビリー〜エレキ〜GS〜フォークなど、面白そうなテーマが並んでいるだけに、杜撰な取材と編集に(хх,)日本音楽業界の低脳さを物語る一冊。