別世界通信
「別世界通信」ファンタジー文学への風変わりな招待状 荒俣宏/月刊ペン社/1977
この本が出版される1年ほど前に荒俣さんの話を聞く機会に巡り会った。松岡さんとの対談だった。当時、通っていた神保町の美学校でのことである。荒俣さんは20代でサラリーマンだった。自身で「未だに背が伸びている」とか言われていた。その話はまさに、驚異に満ちていた。「昼の神秘学、夜の科学」といったテーマだったと思う。(録音したテープが残っているが、カセットプレイヤーが無く、聞くことができないのだが)
その日以来、この本が出版されるまでが、とても待ち遠しかった。
この本以降、読書が一変したのは言うまでもない。別世界のリファレンスブックである。
表紙のまりのるうにいさんのパステル画もすばらしい。
そういえば読者カードに表紙のことを綴ったところ、まりのるうにいさんより丁寧な返信が届いた。後にも先にも読者カードを送ったのはこれっきりです。
book , okano_archives | 2004/10/17